看護師が重症心身障害児施設で働くと、慢性期看護にじっくり取り組めるという特徴がある。
慌ただしい急性期病棟で求められる治療中心の看護とは違い、重症心身障害児施設では生活サポートを重視した看護を児童の個性に寄り添いながら実施できる。
スキルアップの場として最良と考えられることが多い急性期看護だが、その現場に疲れを覚える看護師も少なくない。
その点重症心身障害児施設は、急性期看護が肌に合わなかった看護師の転職先としても魅力的な職場だと言える。

重度の知的障害と身体障害を抱えているのが、重症心身障害児だ。
看護師はそんな児童一人ひとりに寄り添ったケアを行う必要がある。
長期療養中の児童の成長を長く見守ることができるのも、重症心身障害児施設で働く魅力の1つだろう。
患者の入れ替わりが多い急性期とは違って深い信頼関係が築けることから、仕事にやりがいや楽しみを見出す看護師も多い。

児童とのコミュニケーションをしっかり取ることも、重症心身障害児施設における看護師の大切な役割だ。
絵本の読み聞かせをしたり音楽療法を試みたりすることで、児童との距離が縮まることもある。
しかし、言葉を話せない児童とは、コミュニケーションを図ることが難しい場合もある。
患者の心拍数やちょっとした表情の変化を読み取るなど、経験を積み重ねることでしか支えることができない児童もいるのが、重症心身障害児施設という現場だ。
ゆっくり時間をかけた看護ができる現場であるからこそ、看護師のをが磨く絶好の職場だと言える。